海外生活 Life in the Netherlands: オランダで総合病院(皮膚科)に初めて行ってきた☆

2017年7月21日金曜日

オランダで総合病院(皮膚科)に初めて行ってきた☆

オランダに暮らしていて、病院に行ったことがなかったのですが、今回初めて総合病院に行ってきました。その様子や、オランダの病院のシステム、びっくりしたことを紹介しています。

私が、今回利用した病院は「maxima medisch centrum」です。場所は、TU/e(アイントホーフェン工科大学)の裏、Fontyの目の前と便利な立地です!なぜこの病院を選んだのかなどの詳細は、前回の記事「オランダで初めてホームドクターに行ってきた☆」をまずは読んでみて下さいね。


とても、大きい病院です。


まずは、この病院を利用するのは初めてだったため、受付に行き手続きを行いました。オランダでは、初めて病院を利用する場合は、受付に行き診察券を作ってもらう必要があります。

受付で、今日皮膚科に〇時に予約があることを伝え、この病院を初めて利用することを伝えました。その際に、ホームドクターに書いてもらった紹介状を見せると、手続きが簡単です。

<初診で必要なもの>
・紹介状
※紹介状はなくても問題ないですが、あれば説明省略ができます。
・身分証明書のIDカード
・保健カード

上記を提出し受付の人が情報を入力、確認した後に、その場で顔写真を撮影します。

これが、本当に一瞬で「じゃあ、このカメラを見て、写真を撮るわね。」と言ったと思ったらパシャッと写真が撮り終わっていました。そして、診察券には顔写真がついているのですが・・・これが、めちゃでかい・・・カードの半分ほどを写真が占めています。

この診察券を受け取った時

「いやぁ、写真でかすぎやろ・・・(笑)」

「そして、半笑いだし・・・この顔写真撮り直したい!!!」

と何度思ったか


あと、受付で病院への登録の際に、「診察履歴を共有する?それともしない?」と聞かれました。どちらがいいのか悩み、オランダではどちらが一般的なのか聞くと、「人によるけれど共有を選んでおくと、病院内で他の科の診察を受けた際に、過去の病歴や診察履歴を見ることで、より的確な診察ができ、薬などを出すときにもわかりやすいと思う」とのことだったので、確かに、毎回違う科を受ける度に同じことを聞かれたり、説明するのも大変だなぁと思い共有を選びました。そして、診察券を受け取り手続きは終了です。

診察券ができたら、その後で、電話で予約を取った際に伝えられた「123」や「110」などの番号の部屋まで行きます。写真のように、番号の看板が出ているので、これを確認して探していきます。私は、これが結構迷い10分くらい探しまわりました(笑)


オランダの病院は明るくてデザイン性が高い

日本の病院は、どこも同じようなインテリアや雰囲気で、あまり色がなく長椅子が並んでいる所が多いですが、オランダは病院ごとにインテリアや雰囲気も異なります。でも、どこの病院もこのmaxima medisch centrumマキシマ)のように開放感があり、とても明るいです。

病院だけど病院に来たような暗い感じはなく、待合室は広く、カラフルなソファーや家具が置かれており、珈琲や水などが無料で飲めるコーナーがあったり、雑誌がたくさん並んでいます。病院だけど、日本の病院のような雰囲気とは違って、こういう明るい雰囲気はとてもいいなーと思いました。日本の病院も、もう少し色味を加えたりインテリアやデザイン性を変えたら気持ちも明るくなっていいのになぁ・・・。

雰囲気が伝わるように、待合室とかの写真を撮りたかったのですが、他の方もいたので止めておきました。


びっくり!ほくろ除去体験

今回、私を担当してくれたのは、とてもよく笑うハキハキした女性のドクターでした。さすがに、前回のホームドクターと違い、病院内のドクターは白衣をちゃんと着ていました。

診察では、病院に来た理由と心配していることを伝えると、大きくなったホクロを見て「ほくろの一部を切り、専門医に検査してもらいましょう。大丈夫だと思うけど、不安を感じているなら、ちゃんと検査しましょう。」と言ってくれました。そして、ほくろを取りたいことを伝えると、紙に絵で描きながらどのように切るのかを説明してくれたので、言葉だけでなくイメージも分かりよく理解できました。いい先生だったな~。

その後、「じゃあ、ほくろを取ることについてスーパーバイザーに確認してくるわね。」と言い、スーパーバイザーと言う方が来て挨拶をした後で、ほくろを確認し、その日の内にほくろ除去することになりました。

そして、ここからがびっくり!

ドクター:「じゃあ、ベッドに横になってね」

と言われ、横になるとアシスタントの方と二人で、ほくろ除去の準備を始めたのですが、麻酔を打つ気配がない・・・!!

私:「ちょっと待って!麻酔はしないの?」

と聞くと

ドクター:「ええ、しないわよ。大丈夫よ。」

とのこと・・・。

私:「えーと、どのくらい痛いの?」

と聞くと

自分の手のひらを見せ、指でピンッとはじいて

ドクター:「このぐらいよ。」

と・・・

指はじきぐらいか・・・それならそんな痛くないな、大丈夫だなと思い

私:「分かった、大丈夫よ。」

と言うと、ほくろをナイフのようなもので切り始めたのですが

その瞬間!


「いいいいいったああああああ!!!」


ものすごい痛みが全身をかけまわりました!

何と表現すればいいのか、まるで身体の毛穴が全部開いたような感覚と、冷や汗のようなものが一気に出たような感覚でした。

それでも声を出さず、耐えていたのですが

ドクター:「はい、息を止めないでね。大きく息をすって、吐いて~。」

と言われてしまい・・・いやいやいや・・・あまりの衝撃的な痛さに、息止まったわ!

と心の中で突っ込みをいれつつ、

そんな痛みが、2、3度あった後に「はい、終わったわ」と、ようやく痛みから解放された安堵感と、思ったよりも短い時間だったような、そんな気持ちでした。

この時間、多分5分ぐらい。

そして、切った後の出血している所を消毒し、コットンのようなもので押さえてから

「はい、ここをしばらく自分で押さえていてね。数分後にまた来るから、しばらくここで横になったままでいてね。」

と言われ、

自分で除去した後の部分から流れている血を抑え、ベットに横になり、見た目は落ち着いていましたが

「オランダすげー!めっちゃ痛かったわ!」

「指でピンっ!てうそやん!電流が走ったかのような痛さやったわ!」

「あーーー、オランダすげー!」

と何度か心の中で叫んでいました(笑)


さらに、待つこと5分・・・

まだ、来ない・・・

さらに、10分・・・

まだ来ない・・・

あれ?数分で戻るって言ってたのに

と思いつつ、疲れと安堵と、ベッドに横になっているもんだから、だんだん眠気がおそってきて

「あー、やばー、眠くなってきた。」

と思いつつ、うとうとしながら、さらに待つこと10分

やっとドアが開き、アシスタントの方が戻ってきて切口の手当てをして、終わりました。

そして「次回の予約を受付で取ってから、帰ってね。」と言われたので、皮膚科の受付で次回の予約を取りました。私はてっきり、専門医に送ったほくろの検査結果と、除去後の肌の部分の確認のため、再度病院に行くものだと思っていたのですが違いました。

「病院に来なくても大丈夫よ。結果については2週間後に、予約した時間に電話をドクターがかけるからね。」

とのこと・・・なんと、びっくりしました。まさか電話にまで予約が必要とは・・・さすがオランダ、何事でも予約が必要な国です。


病院での初診の流れについて

初診の流れをまとめると、以下の流れです。

①病院の総合受付に行く
②初めての利用であること、何科で予約があるのかを伝える
③IDカード・保健証を提出
④診察券を作成・写真撮影
⑤診察券を受け取る
⑥電話予約の際に告げられた番号の部屋へ行く
⑦受付にて予約時間と名前を伝える
⑧待合室で順番を待つ
⑨待合室にドクターが呼びに来て診察


オランダでの病院の問題点について

最近ニュースにもなっていたのですが、オランダの病院では診察までの期間の長さが大きな問題になっています。診察までの期間の長さとは、ホームドクターに紹介状を書いてもらってから、病院の予約を取れるのですが、診察してもらうまでの予約期間が長すぎる事です。

以前の記事でも書きましたが、maxima medisch centrumに予約を取る前に、別の病院を選んでいたのですが、その病院では一番早くて次の予約が取れるのが、3か月後でした。

私は、3ヶ月も不安な気持ちで待つのは嫌でした。maxima medisch centrumは、2週間後に予約が取れたので、私は早く検査をしてもらいたくて、早く予約が取れたこちらの病院にしました。

今回、友人にmaxima medisch centrumで2週間後に予約が取れたことを言うと、とてもびっくりされました。友人は同じ病院でしたが、3ヶ月後しか予約が取れなかったそうです。ただこの予約も、病院というより「何科」で、どこの診察を受けるかにより予約が取れる期間も異なります。私は、今回は皮膚科でしたが、それでも2週間後に予約が取れたことは、これは早い方だと周りに言われました。

このように、オランダでは病院での診察までの期間の長さが大きな問題になっています。


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1 件のコメント:

  1. 皮膚科の経験談ありがとうございました。
    わたしもたぶん切除しなくてはいけない皮膚疾患がありますが
    二の足を踏んでいたので、思い切って病院にいこうとおもいます。

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