海外生活 Life in the Netherlands: 2015

2015年6月3日水曜日

世界を知るには諺から

昔から、「言葉」に魅力を感じ言葉からくる認識や文化、歴史に興味がありよく本を読んでいました。

今日は、面白い本を見つけたので紹介したいと思います。


「世界の名言集・諺」という本です。


本当は、お休みの日に読みきろう!!と思っていたのですが、広辞苑並みに厚く、重い・・ 内容量たっぷりだったのと、遊びすぎたために(>_<)読み終わらず、昨日やっとこさ、読み終わりました☆ 私個人としては、世界の諺がかなり面白かったです。

イギリス、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、朝鮮、中国、韓国、ロシア、マレーシア、シンガポール、タイ、カンボジア、フィリピン、北欧、アラブ・・・様々な国の諺があり、諺にもそれぞれのお国柄が出ていて読んでいるだけで、その国の考え方や文化の違いを感じることができ興味深かったです。


「ある国の国民性を知るには、その国の諺を知るのが早道」

とはよく言ったもので、本当にその通りだと思います。日本の諺と同じものが世界中にあり、意味は同じでも、対象を捉える角度や受け止め方がそれぞれ異なるばかりでなく、表現の言い回しも多種多様なんです!!

例えば、日本で有名な「棚からぼたもち」は、フランスでは「雲雀がこんがり焼けて、口の中へ落ちてくるのを待つ」

また、「馬の耳に念仏」は、フランスでは「 ロバにシャンソンを歌ってみろ、屁をひっかけるだろう」というように、同じ意味でも例え方に国らしさが現れていたり、その国が歩んで来た歴史や背景が、よくわかる諺も多々ありました。


「急ぐ者も、慌てぬ者も、みんな一緒の渡し船」


これはアラブの諺で、ナイルの渡し船は時間に縛られず、大河の流れそのもののように、人を待つ。急用だからとか、先に来て待ちくたびれたとか言っても始まらない。最後の一人まで乗れるだけ乗せてから、舟は岸を離れる。だから、慌てて来てもムダ、遅れて来ても大丈夫、あくせくイライラしても仕方がないという意味らしい。

日本にはない、ゆったりとした時間が流れている国・・でも、やっぱり私は日本の環境に慣れてしまっているので、時間にはあくせくしてしまう(*´Д`)=з

そして、もうひとつアラブの諺で


「隠す事のできないもの、山とラクダの人と、恋」


アラブ女性は頭から黒いベールを被り、砂漠の娘は愛する人がいても手を握る事おろか、口を聞くことさえない。

黙々と働き、好きな男の人も遠くから時折振り返るぐらい。それでも、互いに見交わす目と目の輝きや膨らむ熱い思いはやがて、部落の長老の知るところとなる。

言葉は国の背景と連結してると思い、興味深い本でした。





2015年4月27日月曜日

オランダがオレンジ色に染まる日!Kingsday(国王の日)

4月27日は、オランダの国家的行事であるKingsday(国王の日)です。
この日は、多くの人がオレンジ色の帽子や服を着るため、鮮やかなオレンジ一色に国中が染まります。前日から、市内を歩いていてもパーティが開催されていたり、酔っ払いが多く、お祭り騒ぎでした。いつもは静かな我が家の近所でも、この日だけは夜遅くまで賑やかでした。でも、時々「うおおおおお!」って叫び声とかが聞こえると、普段静かな分、ちょっと「ビクッ!」となったりしました(笑)
フリーマーケットのテントもオレンジ!

国王の日は、街の多くのカフェや、レストランが外までお店をだしたり、大規模なフリーマーケットが至る所で開催されます。フリーマーケットも、様々な個所に分かれて開催されているため見ごたえがあります。

そして、この日だけフリーマーケットは、オランダ政府が誰でも無許可で自由にお店を出してもいいと認めているため、たくさんの人々がありとあらゆるお店を出しています。
 家にある不用品を売る人、手作りの作品を売る人さまざまです
 こんな感じで、お店を出しています
 屋台もたくさん出ているので、お腹がすいたら何かを買って、食べながら見て歩くのも楽しいです
そして、路地を曲がるといろんな所でDJがプレイしていたり、街中に音楽が溢れ、たくさんの人が友人とお酒を飲んでお喋りしたり、踊ったり、それぞれが思い思いに楽しんでいました。この日は、道も歩行者天国になり、何よりもどこからこんなに人が集まったの?ってぐらいの大混雑。
私は、中心街のライブ会場に相方と行き、ビールを片手に音楽をきいて楽しい時間を過ごしました。帰りには、お喋りしながらフリーマーケットをのぞき、何冊か本を買って帰りました。
ライブ会場もすごい人です
ただ、道はビールの空ボトルやゴミでめちゃくちゃ、本当に汚い!

みんなごみ箱に捨てずに、道に捨てていきます。日本じゃ考えられない・・・翌日、掃除する人達は大変だと思います。


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2015年4月24日金曜日

【第1回 世界の本屋・図書館を巡る旅】オランダにある「世界一美しい本屋」セレクサイズ・ドミニカネンに行ってみた!

オランダのマーストリヒトにある、セレクサイズ・ドミニカネン(Selexyz Dominicanen)は、約800年前に建てられた教会です。その前までは、自転車置き場に使われていたそうですが、オランダ人の建築家により、本屋に改装され本屋として生まれ変わりました。

歴史ある古いものを壊し、近代化とともに新しいものを作るのは簡単ですが、歴史を刻んできた建物を生かしながら街と一体化し、人々の生活空間の一部にしていくことは、時には難しいことです。この教会は本屋として新しく生まれ変わり、人々の生活の一部として成功した素晴らしい建造物だと感じました。

この本屋は、英紙The Guardianのランキングで「世界一美しい本屋」に選ばれたことがあり、教会内の建築がすごく素敵です。今回、この街を訪れたかった理由の一つが、この本屋でまったりすること。

教会内の一番奥には「coffeelover」という名前のカフェがあり、PCを持参し勉強したり、仕事をしたりしている人、友人や恋人とおしゃべりを楽しんでいる人、本や新聞を読んでいる人等、思い思いに過ごしています。ちなみに、コンセントは中央のテーブル下に一部のみあります。また、このカフェの店内で飲むのと、テイクアウトでは値段が変わります。私は、カフェでのんびりしたかったので、コーヒーフラッペ(3.25ユーロ)を注文しましたが、テイクアウトだと3ユーロです。ケーキも、3ユーロぐらいで食べることができます。

アイントホーフェンからは、電車で1時間程度なので、また来たいと思います。
Selexyz Dominicanen(セレクサイズ・ドミニカネン) http://www.libris.nl/dominicanen

 外観からは、知らなければ、本屋が入っているとはわかりません
 窓から差し込む光が、柔らかな雰囲気を作り出しています
 教会内にあるカフェ。机が十字架の形をしており、真ん中に自由に読める新聞や雑誌があります
 珈琲を飲みながら、天井がを眺めることができます
 キッズコーナー
上から見るとこんな感じです
 
 天井画が素敵です
 階段をあがり、上から眺めるととても近くに見ることができます
 日本の漫画も少しですが、翻訳されありました
京都のお庭を紹介していて、綺麗な写真がたくさん載っていました


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2015年4月18日土曜日

【フランス】セザンヌが愛し描いた山!Sainte Victoire mountain(サント・ヴィクトワール山)に登ってきた

エクス・アン・プロヴァンスにある、サント・ヴィクトワール山は、約1011m石灰岩の山です。南仏は、多くの芸術家が、滞在し作品を描いた場所としても有名ですが、その中でも、セザンヌは故郷であるエクス・アン・プロヴァンスのこの山を愛し、彼が生涯にわたって描き続けたとして有名です。彼の作品には、この山が多く描かれているため、目にしたことがある方もいると思います。

今回は、友人達とサント・ヴィクトワールにハイキングへ行ってきました。友人が車を出してくれ、4人でお喋りしながら、景色を眺めたり、道の途中にあるハーブを匂いだり、時々休みながらマイペースに登りました。綺麗な景色に、細くくねくねした道、そしてプロヴァンスの香り・・・自然を感じれて最高でした。



 Sainte Victoire mountain(サント・ヴィクトワール山)


 こんな道を登っていきます


 1つ1つの岩が大きい


 遮るものが何もないため、風がとても強い!





少し行きにくい場所にはありますが、もし、知り合いや車がない方でも、バスで行くことができます。行き方はエクス市内のツーリスト・インフォメーションで詳しく教えてくれますし、地図ももらえます。自然を感じたい方には、おすすめです。

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2015年4月15日水曜日

フランスの可愛い村を旅する~鷲の巣村Eze(エズ)~ Part 3

前回の、Eze(エズ)の記事の続きです。

Eze
(エズ)~鷲の巣~ Part 1の記事はこちら

Eze(エズ)~鷲の巣~ Part 2の記事はこちら

エズの村の中を歩いていくと、黄色い建物が見えてきます。

岩山の頂上に立つ教会「Notre Dame de l’Assomption」は、淡い黄色の色をしています。小さいですが、内部は落ち着いた柔らかな雰囲気があり、この村ととてもマッチングしています。この教会では、結婚式を行う人も多く、村を歩いていると花嫁と花婿が写真撮影をしている所に遭遇することも多いと思います。教会を出た目の前は広場になっており、山側の景色を眺めることができるベンチがいくつかあります。


 Notre Dame de l’Assomption


 淡い黄色と、青空が綺麗です


 Jardin Exotiqueの近くにもカフェがあります



エズの村を歩いていると、ひとつひとつの家のドアや、窓のデザインに個性があり、見ているだけでも参考になります。その中でも、素敵だなあと思ったのが、下の3枚の写真です。



エズで人気のホテルと言えば、下の写真にある「Chateau de La Chevre d’Or」(左の看板)と「Chateau Eza」(右の看板)です。


Chateau de La Chevre d’Or(シェーブルドール)

Chateau Eza(シャトーエザ)



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2015年4月14日火曜日

フランスの可愛い村を旅する~鷲の巣村Eze(エズ)~ Part 2

前回の、Eze(エズ)の記事の続きです。

Eze(エズ)~鷲の巣~ Part 1の記事はこちら
http://sivumatkastanifromtheworld.blogspot.jp/2015/04/eze-part-1.html

エズ村のバス停 (Eze Village) から、坂道を上り歩いて村の中に入っていくと、そこは細い石畳の坂道や階段が続く街並みが続きます。まるで、中世のような雰囲気と、石壁や色とりどりに咲くお花、少し古びたオレンジ色の壁などが、とても可愛らしくおとぎの国のような場所です。

現在、村の中の多くの建物は、画家や作家のアトリエ兼ギャラリー、お土産や、カフェ、レストラン、ホテルとして使用されています。どこのお店も、派手な看板など使用せず、村の雰囲気を大切にしているため、村全体が綺麗に保存されています。

村の中は、歩いているとまるで迷路のように感じるかもしれませんが、小さな村のためどこかで道と道が繋がっているので迷うことはありません。また、たくさん歩き疲れたら村の中にあるカフェでのんびりと、地中海の青い海や、古い街並みを眺めて過ごす時間も楽しいものです。

エズは小さな村のため、村の中を散策したり、写真を撮ったり、のんびりカフェを楽しんでも、半日(2~3時間)で十分見てまわれます。そのため、エズとマントンか、エズとモナコをセットにし、同日に観光される方を多く見かけます。






 村の中は、石畳の坂道が多いため歩きやすい靴がお勧めです




村には、サボテンや季節の花が綺麗に咲いています




 お店がたくさん並んでいます


 少し色褪せたオレンジ色が素敵です




 Chateau Eza(シャトーエザ)のホテル&レストラン



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